転職失敗した・・・・
転職活動の成功に100%はなく、また成功や失敗の基準も人それぞれです。
それでも転職失敗を防ぐためのポイントがあります。
その最大のポイントは、
環境の変化に適合すること
です。以下でその理由と、対応方法について解説します。
読んでみて、そんなの当たり前だと感じる人ほど陥りやすい話かもしれません。
この記事で分かることはこんなことです
転職者の4人に1人が『転職失敗』と後悔している
はじめに衝撃的なデータをお見せします。
4人に1人が転職失敗したと感じている事実
失敗したと感じた理由は色々あるにせよ、結構な割合の転職者が転職に失敗したと感じているようです。
しかし、これは転職2年以内の人たちに関するアンケート結果であり、これが5年以内とかになるとデータは変わってくると思います。
働いているうちに転職失敗の意識が変わることもあるかもしれません。
しかし一番ツラいのは転職してから間もないころに感じる感情です。
中途採用者が感じる『見えないプレッシャー』
キャリアの中途採用者は、入社する前から見えないプレッシャーを感じているものです。
それは、
早く成果を出さないといけない
というものです。こればかりはある程度仕方のないことです。
しかし大切なことは、功を焦らないことです。
焦って空回りしてしまうと、転職に失敗したと感じる可能性が高くなります。
次にキャリア採用者が転職先でやってしまいがちな失敗例をみてみましょう。
中途採用者がやってしまいがちな失敗例
enミドルの転職サイトに興味深いアンケート結果があります。
やってしまいがちな行動の第一位は、前職のやり方を持ち込もうとしてしまうこと、でした。
注目したいのは第一位の理由だけでなく、ランキングの全体的な理由です。
第二位以下もよく見てみて下さい。一つの傾向が見えてきませんか?
転職先の職場環境を無視してない?
キューピー、実はそうなんよ(笑)
そうなんです。このランキングから見えることは、転職先の職場環境を軽視している行動が多いという事なんです。
ここに、転職しても失敗して後悔したと感じる原因があるはずです。
いったいなぜでしょうか?
能力を発揮するためには職場環境に適合すること
キャリア採用者、取り分け過去の実績が素晴らしい人であるほど顕著に表れる傾向があります。
それは、自分のやり方が正しいと思い込んでしまっていること。
そのマインドが強すぎると、転職先でパフォーマンスを発揮する足かせになります。
この記事で一番大切なことを言います。
転職したなら、一からやり直す気持ちを持ちましょう
これは過去の経験値を捨てましょうと言っているわけではありません。
転職したてのあなたは、新人です。
どんなに過去素晴らしい実績があっても、転職先では新参者ということをよく覚えておきましょう。
仕事は一人でするものではありません。
組織で働いている以上、組織の一員として仕事をすることは、組織で働く上での大前提です。
そしてその組織とは、
転職先の新しい職場なんです★
パフォーマンスを発揮しなければいけないというプレッシャーはよく分かります。
しかし、パフォーマンスを発揮するための一番の近道は、パフォーマンスを発揮しやすい環境を手に入れること。
すなわち、職場環境に慣れるということなのです。
功を焦らなくていいですよ~、と書いているのは、『功を収めるためには、まずは焦らず職場環境に慣れましょう』ということです。
もう一度言いますが、自分に自信があるひと、過去実績が輝かしい人ほどこのことに気が付いていません。
これを機に、ステキなキャリアをお持ちの方も頭の片隅に記憶頂ければうれしいです。
変えられない環境と変えられる環境を見極める
なり入り物で転職してきた、前評判が高く周囲の期待も高かった。
しかし、半年たっても一年たっても全く成果がでない。
挙句の果てには、『中途採用は使えない』と言われてしまう・・・
そんな状況にならないためには、まず環境に適合することです。
一人で仕事をする意識を切り替えましょう。
中途採用者ほど、周囲の協力を得ながら仕事を進めた方が成果が出やすいです。
そのような環境を整えるために必要なこととして、
職場環境で変えられること、変えられないことを見極めることが大切になります。
あなたが組織改革を決行するポジションで入社したなら話は違いますが、先に結論を申し上げておくと、『変えられないこと』の方が多いです。
変えられない環境には適合すべし
変えられない環境とはどのようなものでしょうか?
例えば変えられない環境とはこのようなものがあります。(企業規模などで必ずしもこの通りではありません)
意外にもここに苦言を呈する人が相当数います。
転職してきたばかりで、社内システムが使えないと文句を言う。
自社の製品やサービスが期待外れだったと嘆く・・・
社内ルールがおかしいと批判してみたり・・・
そう感じることは仕方がないことですが、それを既存の社員に伝わるようにふるまうのはやめましょう。
また、これまでの自分のやり方を貫き通そうとするとかなりの軋轢が生じてしまいます。
入社した以上あなたはそこの組織のメンバーです。
変えられない環境に対してはある程度受け入れると妥協することは必要です。
中途入社とはそのようなものです。いいことづくめではありません。
文句言っても変えることができないので、適合してしまった方が早い、ただそれだけの事です。
変えられる環境は目標にすべし
一方、変えられる環境もあります。
それはどのようなものでしょうか?(企業規模などで必ずしもこの通りではありません)
どれも簡単に変えられることばかりではありません。
しかし、中長期的には変えられる環境でもあります。
もちろん、どれだけ成果を上げても全く評価されない、自分の描くキャリアパスに会社が答えてくれるそぶりが一切なく、万年変化がない・・・
そういうケースもあると思います。
その場合はやはりまた転職を検討することになるかもしれませんが、このような環境は自分のやり方次第で変えられる環境であり、目標にしたりチャレンジする価値はあります。
転職失敗と後悔しないために3の倍数の期間で評価する
ここまでの記事でお伝えしたいことは、自分を押し殺してまでも職場環境に慣れましょうという事ではありません。
職場の環境にある一定の期間で馴染め、着実に組織に貢献できるようになる『プロセス』を踏めているか、定期的に振り返ってみるとよいです。
具体的には、3の倍数の期間でこれまでの道のりを振り返ってみることをおすすめします。
■6か月:主要な業務プロセスを習得できているか
■1年:成果発揮の土台や最低限の人間関係が構築できているか
上記はあくまで一例ですが、3の倍数で定点観測することをおすすめします。
個人的には3か月たっても全く職場が合わないと感じると、働くこと自体がツラいと思います。
1年経過すると、組織活動のサイクルが一周するので、おおよそその会社の仕事の進め方くらいは分かるのではないでしょうか。
外資系企業だと組織的な変化や判断が早いので、もっと早いサイクルでの見極めが必要になることが多いでしょう。
中途入社3か月で退職していい場合もあります
転職が一般的になっているとはいえ、何回転職しても新しい職場に慣れるのはそれなりに時間が掛かります。
この記事は短期間で退職することを推奨するものではありませんが、短期間でも見切りをつけて転職を検討する方がよいケースがあります。
それは、身体や精神に極端に負担がかかる職場環境であることです。
具体的には行き過ぎた長時間労働やハラスメントなどが該当します。
配属先の具体的な情報までは調べることはできませんが、このようなサイトで事前の情報収集を行うことは可能です。
転職活動の情報収集としては非常に役に立つと思います。
パワハラやブラック企業といえばわたし(チキ)です。わたしが受けた過去のヒドイ経験をを恥ずかしがらずに晒しております。
転職失敗したと後悔する前に読みたい記事 まとめ
ということで、今回のまとめです。
・環境には『変えられるもの』『変えられないもの』があります
・3か月単位で転職先での状況を振り返ってみましょう
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