最強の成功体験アピールで転職面接の流れはあなたのものに!

自己PR・強み

この記事で分かることはこんなことです

・転職面接必出の質問、それがあなたの成功体験です
・単なる自慢で終わらない、成功体験を語る意図を理解しましょう
・成功体験のサンプルを基に、オリジナルのストーリーを描いてみて下さい

転職面接における『成功体験』の位置づけを理解する

成功体験は自己PRの流れから派生することが多い

以前の記事で『自己PR』に関してまとめています。自己PR絡みで発展する質問の一つがこの『成功体験』についてです。

自己PRではあなたの大まかな強みやアピールポイントをお話しましょう。

【転職面接】重要記事:最強の自己PR法教えます
自己PRは職務経歴書でも転職面接でも必須の項目であり志望動機に匹敵するくらい大切な項目です。自己PRが成功すると転職面接の最大3割があなたに有利な時間になります。自己PRは面接成功の鍵なのです。この記事ではそんな自己PRの重要性と組み立て方についてお伝えします。

そしてぜひ自己PRから『成功体験』までの質問の流れを引き出してください。

自己PRを訪ねられたら、頭の中で成功体験を次に準備しつつ答えることを意識しましょう。

自己PRから成功体験までの流れで、5~6分位の時間が経過することになります。しっかりと準備ができていれば、その時間帯はきっとあなたにとって良い時間になるでしょう。

実際には面接官からどのように質問される?

筆者の経験では、このように聞かれることが多かったです。

これまでのご経験の中で最高に誇れる案件(お仕事)について教えてください。

実際このように聞かれると、答えを用意していないと困るでしょう。

チキ
チキ

そもそもそんなにビッグな成功体験なんてないし・・・
この質問の意図は何なのだろうか・・・

まずは質問の意図が分からないのではないのでしょうか?

自己PRを具体的に説明する『成功体験』 その質問の意図とは?

質問の不変の意図、それは客観的であり論理的であること

まず理解して頂きたいことは、質問の意図は一つではないという事です。

また質問の意図は面接官によりバラつきがあって当然という事です。

しかし、共通の意図として理解して頂きたいのは、転職面接においてどの面接官も見ているポイントは、

質問に対して、客観的且つ論理的に返答しているか

ということです。これは間違いないです。

また、転職面接全般的に言えることです。社会人、ビジネスパーソンとして意識しておくべきポイントです。

これまでの仕事の中で最も手ごたえを感じた出来事を思い出してみましょう

さて、面接官から成功体験に対して質問をされたあなた。大きな成功体験があればそれに越したことはないですよね。

まずはあなたがこれまで手掛けた仕事の中で最も手応えを感じたり、印象的であった出来事はどのような内容であったか、書き出してみましょう。

仕事を進めるように、お客様や上司に説明するように、その体験をまとめてみて下さい。

つまり、客観的且つ論理的にまとめてみて下さい。

のぞき見チキ
のぞき見チキ

お客様や取引先に商品やルールの説明するようなイメージで考えてみよう~

実績、問題解決力、知見経験、そして・・・・共感

では実際にどのようなポイントを盛り込むべきかご紹介します。

私がこれまでの面接の中で感じたことと人事担当者から実際にヒアリングした内容です。

・仕事(案件)が発生したトリガー(つまり原因)
・潜在/顕在的課題は何なのか

・課題解決に際して浮上した問題点、それをどのようにして乗り切ったか

・具体的な課題解決策と期待される効果

・その解決策の結果(規模間や影響範囲)

・上記を客観的且つ論理的に話できているか

また、どのような道のりを経て成功に至ったのか(特に苦労や工夫して乗り切ったこと)に注目しています。

なぜかというと、面接官はまずあなたがあなた自身の成功体験を『客観的且つ論理的に』説明できているかということを意識しているからです。

面接官の『共感』を誘ってみて下さい

実際あなたが何の苦労もなく、思いついた案を実行したら大成功を収めた。そんな話だってあると思います。

しかし、そのエピソードは転職面接には向いていません。(仕事の実績としては素晴らしいのですが、面接となると話が違ってくるという事です)

つまり、その話の中に苦労したこと、壁を乗り越えたようなエピソードを入れてください。

困難な仕事であるほど、その人のスタンスや人柄、考え方が顕著にでるからです。

残念ながら、いまだ世の中の多くの人々は苦労経験に美談のにおいを感じます。

つまり、共感できるという事です。転職面接ではこの共感というキーワードがとても大切です。

なぜだか分かりますか?

実際に転職した時にはあなたはその面接官と仕事をすることになります。(実際には部下でしょう)

その面接官があなたと仕事をしたいと思ってくれるかということが大切だからです。

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自己PRからの成功体験アピールはこうして深堀される

とある大手IT企業を受験した時の面接官の方から成功体験にまつわる質問を頂いた時の実際の話です。

その時には、その成功体験(案件)で苦労したポイント、工夫したことについてこれでもかという位根掘り葉掘り聞かれました。

私が、

チキ
チキ

●●という問題が発生したので、▲▲という対応を取りました。

と答えると、

何故▲▲という方法を選択されたのですか?

★★という手段もあったのでは?

いや、こういった方法もあると思いますが~

なんて延々と質問されるものですから受け答えに窮したことがあります(笑)

途中から論理的思考力を見ていると気づきましたが・・・

もう一つ、できれば受験企業の応募職務内容に近い、あるいは応用できそうだと面接官に感じて頂けるようなエピソードであれば尚良いと思います。

実際私はそのようにしていましたし、面接官の方から、

弊社でもチキさんの話と同じような案件がたくさんありましてね・・・

●●という問題が起こった時、実際どのようにすればいいと思いますか?

という、実際の実務を想定した深堀質問に入っていくケースは結構多かったです。

特に面接官が人事ではなく現場責任者であればその突っ込みの内容はかなり深くなる傾向にあります。

半分興味で聞いているような節もありましたが、面接の中で会社の上層部の方とそういった話ができるのはある意味社会人として貴重な経験です。

最後に、成功体験のサンプルをご紹介します。

(ご参考)最後に成功体験のサンプルをご紹介します

私の経験を書くのは流石に問題があるので、今回は完全オリジナルストーリーです。

『株式会社AA社に導入した✖✖サービスの事例』

【案件の背景】

株式会社AAは通信販売業界で高シェアを維持している企業であり、弊社では最重要顧客という位置づけであった。

弊社は兼ねてより様々なIT機器を導入しており、顧客と良好な関係を維持していたが昨今の顧客業界の市場競争の激化に伴いIT投資をより効率化するよう上層部の指示があった。

【顧客の課題】

経営層の課題として、資金調達を円滑に行うために財務指標の改善が大きな課題であった。

よって、利用した分だけサービス料として支払いができるクラウド環境への移行の可能性を検討するよう現場に指示を出している。

また、AA社は社内のIT管理要員が多く、その要因をインターネット通販システム担当など、より収益を生み出す部署に将来的には異動させたいという思いがある。

一方、現場としてはIT資産に個人情報など重要なデータが格納されているため、簡単にクラウド環境といった他社のサービスを利用することは、セキュリティ保護の観点から大きな懸念を抱いていた。

【弊社の提示した解決策】

顧客の要望に応えるべく、以下の解決策を提示した。

①クラウド環境を利用するのではなく、弊社が顧客専用の環境を用意し、使った分だけお支払いを頂く方式に切り替える。

②弊社でIT管理の要員を用意し、今まで顧客のIT管理要員で対応していた業務を一部巻き取る。

③セキュリティについては、当時最新技術であった▲▲▲技術を採用。弊社にて顧客と共同プロジェクトを組み、実証実験を行い十分に適用可能という結果が得られればその技術を利用し顧客の情報セキュリティレベルを現行環境と同等以上の水準に引き上げる。

上記の仕組みを『✖✖サービス』として会社の承認を取り、顧客へ提案した。

【提案結果及び効果について】

顧客はIT資産の購入は一括キャッシュで購入する必要がなくなり、財務状況も大きく改善し、資金調達活動によい影響を及ぼした。

弊社設備のIT環境を利用することが前提となったため、他社に対して高い参入障壁を築くことができ、また年間●億円の定期収入が長期的に渡って見込めるようになった。

弊社がこれまでの顧客業務の一部を受けることで顧客のIT管理要員の削減に成功し、より収益獲得につながる人材配置が可能になった。

弊社として▲▲▲技術を用いた初の導入実績を作ることができた。

※上記は全て想定の話です。

私の作成した内容そのものに注目頂く必要はありません。

仕事が発生した背景、顧客課題や対応する解決策、そして解決策がもたらした効果などが、論理的に整然と展開されているかということを確認してみて下さい。

案件全体の話からその実績がもたらした効果、工夫した点やスタンス(例えば個人の力だけではなく、チームワークで乗り切った)などが垣間見える内容が準備できれば良いですね。


自己PRから成功体験のコンボ 決まれば面接の流れは一気に加速する!

転職面接の前半から中盤に入る流れの中で受ける可能性が高い『成功体験』のエピソード。

是非万全の準備をして、転職面接に臨んでください。

面接官の興味を引くことができれば、3分以上、5~6分位話が膨らむ項目です。

転職面接の平均時間が30分という事を考えると、1/5~1/6位の時間があなたにとって転職面接を有利に進めることができる時間になります。

転職面接頻出レベルの質問なので、確実に抑えておいてください。

関連する内容で、強みや弱みに関する質問があります。

強みと弱みの質問は華麗に返し、転職面接のペースをつかむ!
自己PRに並び、実務的な質問に直結する超重要項目である強みと弱みに関する質問。新卒採用面接とは求められる意味合いが大きく違います。転職面接で答えるべきその内容と、面接の流れをあなたにグッと引き寄せる方法についてご紹介します。転職面接必須対策項目です。

今回の記事とは真逆の失敗談についても。同じくらい重要な質問項目です。

【転職面接質問】あなたの失敗談について教えてください
転職面接の場において、成功体験の話の逆バージョンとして失敗談を問われることがあります。この質問の意図はいったいどのようなものでしょうか。そもそも失敗談を準備する必要なんてあるのか、と考える人もいるでしょう。今回はその質問の意図を探り、意図に即した回答例も併せてご紹介します。

まとめ

・自己PRから成功体験へ 転職面接ではあなたがその流れを作ってください
・論理的客観的な説明が必要
・質問の意図に答える最強のポイントは『共感』を呼ぶことだ
・転職面接において頻出質問項目でありうまくいけば25%の時間があなた有利な時間になる
・強み&弱み、失敗体験談と併せて対策しましょう!

皆様が天職に巡り合えますように

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