この記事で分かることはこんなことです
職務経歴書と転職面接で必須の自己PR
自己PRがうまくできれば面接の流れはあなたのものです
自己PRは職務経歴書には記載しておいた方がよい項目です。
ほぼ100%面接でも聞かれます。
『自己PRをしてください』という直接的な質問のされかたもあるかもしれませんが、
あなたの強みや仕事の進め方について教えてください
ご自身の自身のある点やこういったことで弊社に貢献できるという部分があれば教えてください。
こういったパターンで聞かれますので、『自己PRのことだ』とすぐに脳内変換できるようにしておきましょう。
オーソドックスな面接だからこそ自己PRの重要性は高い
キャリア採用の転職面接では、私の知るところだとほとんどの面接は真っ当なインタビューで構成されます。
応募者のキャリアや特性と自社の求める人物像がマッチしているかを測るお見合いみたいなものです。
したがって、あまり奇をてらった質問を受けることは少ないです。
私も一社だけやや圧迫面接を受けたこともあります(ちなみに落ちました)
圧迫面接の記事はこちら↓
ほとんどの場合は職務経歴書や履歴書を基にしたインタビュー形式です。
インタビューの中で面接官が気になった部分は深堀されます。そしてより面接の内容が濃くなっていくというのが一般的だと思います。
つまり裏を返せば、あなたがしっかりと職務経歴書でも自己PR(つまりご自身の得意であると自負していること)をうまく表現することが大切です。
それが面接官の興味を引けば書類通過は勿論のこと実際の面接でもあなたにとって有利な流れが作りやすいということになります。
それだけ、自己PRはパワーを秘めた項目であるということをまずはご理解頂くだけでも一歩前進です。
よりよい面接の場にするためにも、自己PRをしっかり準備しておきましょう~♬
自己PRはどのような内容にするべきか
客観的事実からなる定量性を意識した自己PRを組み立てよう
本題に入りますが、自己PRはどのような内容にすべきでしょうか?
職務経歴書であれば、業務経歴は詳細な記述をする欄があることが一般的です。
例えば『職務経歴詳細』のような項目で。
ここはどちらかというとあなたのこれまでの職歴の足跡を時系列に詳しく記載する部分です。
一方、自己PRはこれまでのあなたの職務経歴の中で築き上げてきた強みや得意な部分を切り取ったものであるとまずは理解頂ければと思います。
強みや得意なことというのは大きく分けて2種類存在します。
『定性面』と『定量面』ですね
【定性面の例】
・笑顔が素敵と言われることが多く、誰とでも仲良くなれます
・せっかちなタイプなので、処理スピードは速いです
・一人でいることがとてもリラックスでき、黙々と単純作業を続けることが得意です
・おっとりとした性格なので、スピードよりも正確性を重視しています
【定量面の例】
・これまで実績のないA社に対して会社として初取引(5千万円規模)に成功しました
・情報分析が得意で、これまでの顧客売上データを分析し、営業社員向けに見込み顧客のデータベースを作成し、成約率10%アップに貢献しました。
・プロジェクト案件のリーダーとして、3年間に渡り50人規模のプロジェクトに関与し、案件の成功に貢献してきました。
・チームワークを重視しています。現在まで5名の新人の育成経験があり、後進育成には一定の自負があります。
定性面とは性格や性質についての側面です。
定量面とは数値や客観的事実で測ることができる側面です。
面接では定量面をベースに具体的な実績や数値を絡めつつトピックスをまとめ上げましょう。
このトピックスというのが重要で、謂わば見出しのようなものです。
自己PRは自分の強みや得意なことの【さわり】の部分に触れることです。
この【さわり】の部分で面接官が興味を持ってくれれば、ここから話が発展していきます。
自己PRはそのキッカケを作るための重要な項目なのです。
定量実績は定性面(あなたの性格や性質的な要素)があってこその賜物です。
ですから定性面には触れないということではありません。
しかしながら、定性面は性格的なものというより自分自身の物事の考え方やポリシーに置き換えるとよいと思います。
定性面も踏まえつつ、定量面にしっかりと触れることで説得力のある自己PRが完成します。
説得力のある自己PRで面接官の興味を引き出し、相手からあなたの得意な話を引き出してもらいましょう。
こんなこと書きながら私は定性面の話の方が本当は好きなんですけどね・・・
派手さがなくてもいい 自己PRは『説得力』があれば十分
バックヤード業務やコーポレート業務、アシスタント業務などのオフィス業務に携わられている方はどうすればよいでしょうか?
営業職や技術職のように『分かりやすい』実績やプロジェクトなどが少ないですよね。
『そんな定量的な実績は書けない(思い当たらない)』という方もいると思います。
その場合に考えてほしいことがあります。
どんな些細なことでもよいので、これまでの仕事の中で自分の中でうまくいったことを思い出してみて下さい。
オフィス関連業務の方のミッションは
・社員満足度向上
・コスト(時間)削減
・効率化
・ルールや業務フローの作成
などがあると思います。
具体的に『何%削減できた』と書けるに越したことはないですが、こうした視点からご自身が携わってきた業務はなんでしょうか?
必ずしも一人で完遂した仕事である必要はありません。(大企業は大体分業ですし)
ご自身が関与してきた割合の高い業務の中で、改善や削減ができたことに目を向けましょう。
そしてそれを数値化できれば数値化してみましょう。
自己PRには転職面接を成功に導くタネがたくさん詰まっている
面接序盤で聞かれる確率が高いので必ず準備してください
キャリアの転職面接では、自己PRは面接の序盤で聞かれることが多いです。
逆に、最後に何か言いたこと(アピールしたいこと)はありますか?
という聞かれ方をされたら、面接がうまくいってない可能性があります。(興味があるなら、面接の途中にそういう話の流れになることが多いからです)
自己PRはその後の面接の話のタネとなるものです。そのタネは面接の中核的な内容でもあります。
あなたの実績やこれまでの経験を相手に印象付けるチャンスだと考えましょう。
自己PRがうまくいけばその後の面接の質問が決まる
自己PRでうまく相手の興味を引くことができたら、今度はかなりの確率で聞かれる質問があります。
もしこの3つの質問、全て聞かれたら8~10分位の時間が必要です。
この質問群に対する考察はいつか別記事にしようと思います。
※記事にしました↓
転職面接の33%があなたのゴールデンタイムになる
面接の標準的な時間は30分~40分程度だと言われています。
これら全ての質問を頂くとすれば面接時間全体の2割~3割も占めることになる可能性があります。
これらの質問群もセットで対応できるようにすれば、転職面接の最大3割があなたにとってスペシャルな時間になるでしょう。
いかに自己PRが大切な位置づけであるかが分かって頂けたでしょうか。
自己PRは成功体験の簡易版だと思えばいい
成功体験のサマリを客観的論理的にまとめることが大切
自己PRからこれまでの具体的な実績(逆に失敗談になることも)説明を求められることも多いです。
私は成功体験談をサマリしたものを自己PRとすべきだと考えています。
そもそも職務経歴書でも面接対策でも、各項目一つ一つに全く異なる答えを準備する必要はありません。
それだけ実績がある人もあまりいないと思いますし、面接官はあなたの自慢話を聞きたいわけではないのです。
あなたが自分自身のことを客観的に捕らえ、それを論理的な話として面接官に伝えることができているかという点の方をより重視しているはずです。
論理的思考力や話術を見る面接官は多いです。
つまり、それぞれの質問の項目の返答として一部内容が被っていたとしてもそんなに問題ではないです(むしろそっちの方が自然)
無理していくつも自己PRを用意する必要はない
世の中そんなにいくつも素晴らしいエピソードがあるスーパーマンなんてほとんどいません。
大切なのは、あなたのこれまでの経験の中からしっかりとアピールできるポイントを見出すことです。
それを論理的且つ一生懸命面接官に伝えることです。
その姿勢の方がよっぽど大切です!
面接官の人も、自己PRを必死にやっているあなたから溢れる情熱のオーラを見ていますよ。
それと、各項目ごとにバラバラの答えを用意すると統一感もでませんし。
少し変化球の質問を受けると理論総崩れする可能性があるので私はおススメしません。
自己PRにお宝キーワードを埋め込んでみよう
面接官の人があなたの自己PRを聞いて、もっと深く話を聞いてみたい!と思ってくれたらあなたの自己PRはうまくいったと思います。
自己PRはチラ見せです(笑)
お楽しみはこれから。ではないですが、お楽しみは全てが解明されてないからこその『楽しみ』であり『期待』なのです。
よって、自己PRに詳細全てを記載したり一気に面接の場で話してしまうのではなく、
簡潔な話の中にお宝キーワード(興味を持ってもらえそうな情報)を埋め込む
を盛り込むことが大切です。
話し上手な人はそうしています。
ここでわたしが以前使っていた例(一部加工)をサンプルとして記載します。
個人の成功よりも組織全体の成功を念頭に置き、業務に取り組んで参りました。
効果的に成果を上げるための役割分担を考え、多くの関係者との意思疎通を図ることが得意です。
その結果、A社に対しては実績ゼロのところから●●●のグローバル導入案件、全社▲▲▲基盤のコンサルティング案件の受注など同社の根幹システムのシェア獲得に成功しました。
また、現在まで計4名の後輩のマネジメントを担当しました。
特にモチベーションの維持を重要と考え、部下と「一緒に」業務を行うこと、自立的に思考するためのヒントを与えることをベースにマネジメントを行って参りました。
その結果、指導員として担当したほぼ全員が翌年度には予算達成し、現在は中堅社員として活躍しています。
いかがでしたでしょうか?
A社の実績と、マネジメントの経験について聞いてほしいという筆者の気持ちがよ~く現れてますね(笑)
自己PRは志望動機に次ぐ非常に大切な項目であることを理解頂けたかと思います。
自己PRの成功は面接の合格率UPに大きく貢献してくれます。
まとめ
・派手さはいらない 説得力のある自己PRが大切
・自己PRからつながる強みの話、実績の話、失敗談など 展開が幅広い
・自己PRがうまくいけば転職面接の33%はあなたの時間に!
・論理的客観的事実を『一生懸命』に面接官に伝えることが大切
皆様が天職に巡り合えますように
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