最近では転職の面接もWEB面接の形式が多くなりました。
WEB面接は移動にかかる時間も不要ですし、捉え方によっては応募者にも便利な面接と言えるでしょう。
ただし、WEB面接にはWEB面接特有の悩みがあります。
スマホを使っていいのか、場所や服装、画面背景など、対面での面接とは違う注意点が存在します。
この記事では対面の面接との違いを明らかにしながら、WEB面接だからこその注意点やコツについてお伝えします。
オンラインの面接で受験予定の方は必見の内容です。
WEB面接のコツと注意点①: スマホは使っていいのか
応募者の初めの悩みとして、WEB面接を受験する際のデバイスはスマホでよいのかという悩みがあります。
実際のWEB面接でスマホを利用している割合はなんと60パーセントを超えていることがインタビューメーカー社の調査から明らかになっています。
データから見るとWEB面接にスマホを利用するのはスタンダードになっていると言えるでしょう。
スマホのカメラは高機能ですし、使い方さえしっかりしていれば問題なく利用できると考えられます。
WEB面接のコツと注意点②: 通信環境と接続テスト
WEB面接で最も恐ろしい事態は『通信が途切れること』です。
通信が途切れてしまうことは面接の中断を意味し、再接続にかかる時間や心理的な負担が大きくなります。
再接続しようと焦ることでせっかく準備してきた内容が飛んでしまったり、面接が再開できても精神的なダメージからまともな受け答えができず、結果的に面接が失敗するケースがあります。
この事態だけは何としても避けたいところです。
そのため、通信環境は万全にしておく必要があります。
間違っても公衆Wi-Fiなどは利用しないようにしましょう。
通信品質はもとより、見慣れないID・パスワード、セキュリティなどの面を考えるとWEB面接には決して向いているとは言えません。
PCを利用した有線接続が最も安全なため、WEB面接はできる限りPCと有線の組合わせの通信環境で受験することをオススメします。(得られる安心感が大きいです)
スマホしかないという場合では、家庭内の安定したWi-Fi環境を利用しましょう。
最低でも200mbps程度の通信環境は必要です。
本当は4G、5Gなどのキャリアの通信回線を利用した方が安全性が高いです。
しかしコストが掛かることと、面接中に契約ギガ数を超えてしまうと回線スピードが大幅に低下してしまい、もはやWEB面接どころではなくなる点には注意が必要です。
また、事前に十分に接続のテストを行っておくこと、面接開始の5分前には少なくともWEB面接環境への接続が完了しておくようにしておきましょう。
WEB面接のコツと注意点③: 個人のアカウント情報
WEB面接ではSkypeやZoomなどのツールを指定されることがあると思います。
その際日頃から個人で利用しているアカウントで接続することがあるでしょう。
個人アカウントの接続自体に問題はありません。
しかし個人アカウント名がWEB面接には不適切な名前だったり、アイコンやプロフィール情報がふざけている内容であれば消しておきましょう。
面接官は驚くほどこういうところを見ています。
応募者の素の姿がこういうところに出るからです。
このようにWEB面接に個人アカウントを利用することには問題はありませんが、利用の方法には注意が必要です。
もしくは公私混同を避けるため、WEB面接用のアカウントを個別に作っておいてIDとパスワードはPCに貼っておくことも一つのコツです。
WEB面接のコツと注意点④: カメラの明るさと高さ
オンラインによる面接のネックは、対面と異なり応募者も面接官もお互いに会って相手を見ることができないことです。
そのため、カメラを通じた画面に映った外見が全てになります。
WEB面接で少しでも外見をよく見せたいなら、カメラの明るさと高さには注意しましょう。
カメラはカメラ自体の明るさもありますが、WEB面接を受験する場所(自宅など)の照明がかなり影響します。
まず黄色の電灯ではなく白色電灯、そしてカメラの位置が逆光にならないようにしましょう。
別の言い方をすると、部屋の照明は自分の前にあるようにしましょう(背中よりも後ろはNG)
全体の明るさは暗いとよくないです。
それだけでとてもマイナスな印象を面接官に与えてしまいます。
逆に明るすぎるのもNGです。
表情が読み取りづらく、面接官にあなたの受け答えが伝わりづらくなります。
カメラの高さは座って目の位置と並行にすることがコツです。
PCだと特にやりがちですが、普通にデスクに置くと目の位置よりもカメラがかなり低い位置になります。
そのままWEB面接を受けると、相手を見下したような目線になりますし、顔の下側からカメラを映されると不遜なイメージを与えてしまうことに特に注意が必要です。
カメラが目線よりも極端に上の位置になることも避けましょう。
女性の場合は上目遣いの方がかわいさが『盛れる』からとカメラ目線を上にしがちですが、WEB面接においてそれは不適切です。
またスマホの場合は必ず専用のスタンドでデバイス(カメラ)を固定しておきましょう。
フリーハンドはWEB面接ではやってはならないことです。
WEB面接のコツと注意点⑤: イヤホンの利用
かなり静かな場所でWEB面接を受けることができればイヤホンを利用する必要はありません。
しかし騒音が多い場所、家に小さな子供がいるような環境では、WEB面接に集中するためのコツとして『イヤホン』を利用することをオススメします。
マイク付きでコードも50センチから70センチ程度のものを利用することがコツです。
あなたの音声も面接官に伝わりやすく、面接官の発言も聞き取りやすくなります。
また家族やペットと同居している場合は、WEB面接受験の時間はあらかじめ伝えておき、なるべく静かな環境を整えることも安心して面接を受けることができるコツです。
結構忘れてしまいがちなのはインターホンの切り忘れです。
面接中に予期せずインターホンが鳴ると、動揺して頭の中が真っ白になる可能性があります。
対面ではリスクにならないことでもオンラインの面接ではリスクになることがあります。
WEB面接での意思疎通はこのような点にも注意をすることが面接を上手に乗り切るコツです。
WEB面接のコツと注意点⑥: カンペと目線
対面の面接ではできないWEB面接のメリットで、カンペを見ながら面接を受けることができると考えている人は少なからずいるでしょう。
確かにカンペを見ながら面接を受けることはできます。
しかしながら、カンペを見る時にはカメラから目線が外れます。
面接官はそういう瞬間を見逃しません。
またカンペを見ないといけないということは、面接準備が不十分であることの裏返しです。
準備ができていないということは合格率は高くないでしょう。
また、カンペを見ていると誤解される行動があります。
それは、あなたがPCやスマホの『画面』を見ながら受け答えをするということです。
PCやスマホの画面には面接官の顔が映っているはずですから、ついつい画面上の面接官の目を見ながら話をしてしまいがちです。
しかしこれだと、画面越しの面接官はあなたと目が合いません。
その結果、よそ見しているような印象や、カンペなどのメモを見ているのかという疑いにつながる可能性があります。
WEB面接の受験の大きな注意点は、画面ではなくカメラを見ながら話すということです。
WEB面接のコツと注意点⑦: 画面の背景と場所
WEB面接特有の悩みの一つが面接を受ける環境です。
貸会議室などを借りる時間と金銭的な余裕があれば、万全かも知れませんが大抵の応募者の皆さんはご自宅で受験することが一般的でしょう。
自宅でWEB面接を受ける場合は、背景には気をつけましょう。
服や洗濯物、ポスターなど、面接の妨げになるようなものが映らないように注意が必要です。
壁・カーテンは白やグレーなど無難な背景にしておくことがコツです。
壁に何もかかっていなくても極端にビビットな背景、もしくは真っ黒などの背景はそれだけで違和感につながりますので避けましょう。
WEB面接のアプリによってはバーチャル背景を選択することもできますが、リアル背景の方が望ましいです。
WEB面越のコツと注意点⑧: メモはPCではなく紙で
WEB面接でも面接中にメモを取ることができます。
メモを取りたい場合はいきなり取り始めるのではなく、『メモを取らせて下さい』と一言断りを入れることがWEB面接のコツです。
メモはキーボードではなく、ペンと紙の組合わせで取って下さい。
キーボードだと打鍵の音が結構聞こえるため、面接官に不快感を与える原因になります。
WEB面越のコツと注意点⑨: 服装の指定がない場合の対応
オンラインでの面接が盛んになるにつれ、服装を指定される機会も減ってきています。
『服装は自由で』と言われることもありますが、そこは注意が必要です。
服装を指定されない時はスーツが基本です。
『ノーネクタイで』言われた場合は、スーツとノーネクタイの組合わせにしましょう。
ここは対面での面接と変わらない気を付け方が必要です。
【 知らないとヤバい 】WEB面接を突破する9つのコツと注意点 まとめ
いかがでしたでしょうか。
対面の面接に比べ、WEB面接はさらに意思疎通が難しくなります。
ただでさえ転職の面接は緊張するのに、WEB面接で通信が途絶えたりすると最悪です。
そのため、少しでも精神的な負担を減らし、安心してWEB面接に臨むための準備が必要となります。
WEB面接には特有のコツや注意点があります。
この記事をポイントをしっかり押さえて頂き、WEB面接を突破できる可能性を高めましょう。
今回のまとめです。
・ 有線接続と時間に余裕を持ったシステム接続を行いましょう
・ 個人アカウントを利用する時は不適切な情報を削除しておきましょう
・ カメラは目線の位置で固定し、明るさにも注意しましょう
・ イヤホンを利用することで面接に集中しやすくなります
・ 面接中の目線はカメラに合わせ、カンペを見るのはやめましょう
・ WEB面接の背景は暗すぎず明るすぎずシンプルに
・ メモを取るときは断りを入れてペンを使いましょう
・ WEB面接でも基本はスーツで受験しましょう
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