この記事で分かることはこんなことです
転職面接における『逆質問』って何ですか?
転職面接で応募者がインタビューできる唯一の時間
面接も中盤から終盤へ。
大体面接開始25分~30分経過あたりにやってくる面接官のこの一言、
何か聞きたいことはありますか?
面接ではほとんどの場合この質問を頂くと思います。
この逆質問ができる機会は非常に有効です。
面接も最終山場の場面で訪れるこの機会をうまく活用しない手はありません。
まず、この逆質問のタイミングが意味するところは、
ということです。
逆質問が終わった後は、大体その後のスケジュールや条件面の確認などが一通りあります。
そして面接が終了となるケースがほとんどです。
形勢逆転の可能性あり?逆質問の大きな効果
それまでの転職面接が思うように受け答えできなくても、この逆質問の時間を有効活用しましょう。
転職面接の中で唯一応募者に主導権が渡される時間帯、それが『逆質問』のコーナーです。
主導権が握れることは、緊張もありますがチャンスでもあります。
あなたの質問次第では、面接官をハッとさせ形勢逆転できる可能性があります。
転職面接を成功に導く後半の大一番、それが逆質問の時間帯だと言っても過言ではないでしょう。
今回は現場責任者を面接官と想定した場合の逆質問のメリットについてまとめてみたいと思います。
効果的な質問を投げかけることで、よりよい面接の時間を過ごせること間違いなしです。
入社後にも影響する、逆質問の持つとても大切な意味
転職面接の攻めにも、入社後の守りにも使える逆質問
逆質問の大きな意味は次の2点だと思います。
何とか念願かなって内定を勝ち得て入社できたとしても、実際の職務内容や仕事の進め方についてご自身の想定とギャップが生じることはあります。
そのギャップが大きいと、こんなはずじゃなかったということになり苦労するかもしれません。
入社がゴールではありません。
入社後、納得できる職場環境で生き生きと働けることこそが一つのゴールです。
効果的な逆質問はあなたのやる気のアピールに大きくつながることは間違いありません。
しかし、私の場合は入社して自分が辛い目に合わないことも意識して逆質問をしていました。
特に職務内容や職務を遂行するにあたっての周辺環境(社内の協力体制や顧客など)については確認をしていました。
求人票からは読み取れない情報を入手できる貴重な機会
求人票の内容は、結構サマリーを記載していることが多いです。
したがって、細かい業務内容などは実際に面接官と会話しないと分からないことが多いです。
転職エージェントに聞いても限界があるのも事実です。
実際、私も逆質問の中で自分の想定と職務内容や会社の体制(考え方含め)にギャップを感じることは結構ありました。
求人票に書いてあることが全てではないのです・・・・
キャリア入社して、なるべく短期で自分を立ち上げるためにも職務内容や体制面についてはしっかりと質問しておくべきです。
それが、あなた自身の入社後のギャップを減らす(守り)に繋がります。
また、しっかり想定した上で具体的な質問をすることはあなたのやる気のアピール(攻め)にもつながります。
ある程度質問を想定しておくことも有効ですが、実際の面接の中で素直に感じた疑問点も織り交ぜながら質問してみましょう。
当初想定していた質問内容からより発展的な内容になり、面接官の評価も高まるでしょう。
今更ですが、質問することは失礼なことでばありませんよ
実際の逆質問例をご紹介します
セールス(営業)という職掌が前提になりますが、私が逆質問でよくインタビューしていた内容をご紹介します。
以下のような内容を現場責任者向けにあらかじめ準備していました。
この内容をベースに面接に臨み、面接の中で得た情報をプラスして逆質問に臨んでいました。
・仕事の進め方(チームワーク重視なのか、個人での動きが多いのか)
・顧客層と最近売れ筋などのトレンド
・社内の人員体制(人数や年齢など)、どのようなスキルを持っている人が多いか
・活躍している人の特徴・共通点
・プリセールスや技術部署との提案連携のパターン、どのような役割分担で提案を進めるのか
・仕事として多いプロジェクトのケースや規模間など
現場責任者といっても、事業部長クラスのみ、部長クラスのみ、部長+課長、様々な組み合わせがあります。
面接官の立場がかなり高い場合には、あまりにも細かい実務的な質問ばかりだと逆に心証を悪くすることもあるので要注意です。
相手の立場が分かっていないと判断されるのはせっかくの意欲的な姿勢でも損してしまうこともあるので気を付けましょう。
こういった部分をあらかじめ想定して、面接を進める中で自分の聞きたいことをイメージしながら逆質問をしていました。
転職面接の逆質問で実際に盛り上がったケース
大体逆質問は2つから3つ、と言われることが多いと思います。
私も冗長になりすぎないように、質問のボリュームには気を付けていました。
実際に転職面接の場で私がインタビューした逆質問をご紹介します。
これは結構細かく組織の中身を教えて頂きました。
どのようなスキルの人がどんな感じで集まっていて、同列の組織に営業と技術の部署が並列しているので、営業活動はしやすいと思うよ!とかですね。結構答えてもらいました。
実際は私は技術要素にそこまで長けた営業ではないので、エンジニアと一緒に提案活動を進めたいタイプなのです。
単独で仕事を取らないといけないようなスタイルはあまり得意ではないのです。
こうした自分の不安要素を払拭して頂くことができました。
他には、ちょっと例え話になりますが、(家具販売店を想定)
実際にはIT関連の話でこのような質問を投げたのですが、興味深い返事を頂きました。
寝室空間全体をプロデュースできるような商材があるにはあるし、そういう売り方をしていきたいんですが、現実面では『ベッド』が売れ筋のほとんどで、単品販売に終始しているのです。
弊社としては、寝室空間を提案するということでもっと幅広く顧客単価も上げるような販売方法にシフトしていきたいと思っています。
ところでチキ(筆者)さん、そうなるようにはどうすればよいと思いますか?明確な答えはないのですが、何かアイディアはありませんか?
これには私も結構驚きました。
しかし、事前に応募企業の新しい取り組みを見ていたので、その取り組みを前提にもっとこうした方がよいのでは?という話をしてその場は盛り上がりました。
ちなみに、その面接は合格しました。
自分の理解を添えることで面接官の心証はアップする
逆質問をする前にご自身の理解を添えたうえで質問をしてみましょう。
面接の中であなたが新しく得た情報や理解度についても伝えることもできますし、面接官の答えもより的確になります。
上の私の質問例は、それを分かりやすく少し過剰に書いていますが、参考になればうれしいです。
自分が実際にその職場で働いたとしたら、どんなことが気になるか。
ということを中心に逆質問をまとめるとよいと思います。
逆質問はあなたのギャップも解消され、面接官にも好印象を与えることができる前向きな要素がたくさん詰まった貴重な時間です。
一番大切なことは、実際の入社後のギャップを減らし、自分のイメージによりよい環境で再スタートを切ることができるための機会だと私は思っています。
苦手なことをはっきり伝えるのも手
転職面接で逆質問の最中にたまに話題になることがあります。
どういう業界を相手に仕事をしてきましたか?
逆にやったことない業界はどんなところですか?
わたしは金融系や公共系の経験は乏しいので、これまで対応してきた業種は正直に伝えますが、やったことない業界も正直に答えていました。
私の中では、金融は業界が特殊、絶対に止められないシステムが多い(つまり非常に案件が重たい)、公共はあの商談の雰囲気や入札が苦手というのもあり、今までも避けてきた仕事でした。
それを新しい職場でいきなり担当になんてなった日には、大変なことです(笑)
ですから、私には自分が苦労しない、相手にも迷惑を掛けないようにそこは正直に答えていました。
現職でもこちらの業界は担当していません。
こうしてさり気なく自分の希望を暗に伝えることも大切なことです。
なんでもできます!やります!とどんなに声高らかに叫んでも、縁がないところには受かりません。
逆質問の内容は忘れずにメモを
この逆質問タイムは大体は面接の終盤です。これまでの面接で疲労も溜まっていると思います。
また、逆質問で得た情報は面接中にメモを取ることが出来ない場合は記憶しておかないといけません。
面接会場を後にしたら、大切なポイントだけでもメモに残しておきましょう。
この逆質問で得られた内容は次の面接の中でも有効に利用できる貴重な情報です。
しかしながら、面接が終わって会場を出ることには、ホッとして質問の答えを全部忘れることがあります(笑)
ここ、意外と盲点です。私も全部忘れてしまった経験があります(笑)
まとめ
-あなたのやる気をアピールする(攻め)
-入社後のギャップを減らす(守り)
・効果的な逆質問で形勢逆転できる可能性がある
・逆質問には「自分の理解」を加えてみる
・面接中に得た情報を逆質問に活かしてみよう
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