この記事で分かることはこんなことです
転職に成功した人って、そんなにスゴイキャリアなの?
現在キャリア採用での転職を考えている方、実際転職に成功した他の方のスキルや経験って気になりませんか?
インターネットや転職エージェントの情報は世の中にたくさんあふれています。
30代中盤以降のミドル世代の転職は、即戦力としての実務能力やマネジメント能力など様々なキャリアが求められることはご存知だと思います。
しかしその情報を調べていくと、ロールモデルになっているキャリアの内容って美しすぎると思いませんか?
そんなにスゴイ経歴じゃないと転職できないの?
このようにショックを受けた方も多いと思います。
転職活動を開始しようとして、このようなハイレベルの情報を見てしまうと、転職活動を継続する気が失せてしまうのも当然だと思います・
今回の記事では、私が現在の会社で出会ったキャリア入社した方のスキルセットなどについて書いてみたいと思います。
また気になる方は気になるであろう40代層についてもピックアップしてみます。
筆者の現職の社員をリサーチ対象にしてみました
今回のリサーチ対象は、私の現職に勤めている同僚でこの半年以内に入社したキャリア採用者です。
私は日系の大手IT企業(東証一部上場)で勤務しています。
この記事で【ミドル】と定義しているのは、30代中盤〜40代中盤がボリュームゾーンです。因みに私が入社した時の同期入社陣の年齢層(見た目で判断w)は、
概ねこのような年齢構成でした。(50代かも、という人もいました)
まず驚いたのが40代が多いこと。
前職でも思っていましたがロストジェネレーション(超就職氷河期)世代がどこも不足しているようです。
ロスジェネ世代で厳しい環境の中生き残って来た人達には、ある意味今の転職市場はチャンスなのかもしれません。
私のエージェントもそう言っていました。
ちなみにそのエージェントの担当顧客は40代が一番多いというから驚きです。
ミドル世代の実際のキャリアの中身はいかほどか?
IT業界は技術進歩が著しく早い業界です。営業でもそれなりに理解をしておかないといけません。
技術系は特定分野の技術に特化しているスペシャリスト、又はプロジェクト全体の取りまとめができるリーダーとしての経験をたくさん積んでいる人もいます。
バックオフィスは他業界とあまり変わらないと思います。
やはりサービスや収益に直結する技術系と営業系職種の採用が多いと思います。
他は事業企画・開発系のメンバーもそれなりにいます。
では実際みんなどのようなスキルを持っているのでしょうか?
技術系は特定分野の専門技術経験が強みの方がほとんどでした。
ただ、エンジニアからコンサルタントへの転身をしたい、転職してよりスペシャリストの道を歩みたいという思いが強い人が多いです。
営業系も、特定分野のソリューションに強みがある人が多いです。
私も含めてですが、転職エージェントから説明された募集要項の全ての領域をカバーしている万能スキルという訳でもないです。
事業企画系の職種は、他業界の事業会社での経営企画などの実務経験者が多いです。
事業企画系の職種は他業界でへの転職は有利なのかもしれません。
みなさん、やはり特定領域の強みが複数ある人が多かったです。
しかしそのスキルにはバラツキがある感じます。
私の担当業務は非常に幅広いので、全部をカバーする事は非常に困難なのです。そしてやはり同じ部署のキャリア入社の同期も同じような感じです。
ミドルの転職といっても決して万能なスーパーマンだけが成し得るのかというと全くそんな事ないと思います。逆にそんな人ほとんどいません。
目に見えやすい経歴(前職の会社規模や転職回数)はどんな感じ?
大手企業への転職は大手企業出身者でないと無理なのか?
弊社は業界の中でも相当大きな会社なのです。大手企業には大手企業出身者でないと入社しにくいという情報をよく見かけることがあります。
あなたが現在中小企業で働いていて、大手企業への転職を希望しているけれどそのような情報を目にしてあきらめてしまうのは少し早いです。
実際に筆者の現職にキャリア入社してきた方は元々大手企業出身の方ばかりではないです。
大手には大手からしか入れないというウワサは、少なくとも私の知る限りでは当てはまらないです。外資系で働いていた時もそうでした。
大手出身かというよりも、応募職種にどれだけマッチングした経験をしてきたか、ということの方が大切です。
これまで、中小企業やベンチャーでしか働いたことがないから大手企業に転職はできないと思うのはこのご時世だと当てはまらなくなってきています。
実際弊社の採用担当者も言っていましたが、どこの会社で働いてきたというよりどんな仕事をしてきたかというところを注目しているとのこと。
そして、規模は小さくても自分だからこそその仕事ができたということをしっかり伝えることが大切だと言っていました。
実際企業規模が全然違う会社からの転職者も多いです。
ある人はベンチャーで何でもやっていたという人もいます。
会社としても同じような人間性やキャリアの人ばかり取ることをリスクと考えているのでしょう。多様性を考慮して採用している人事戦略が垣間見えます。
とても気になる『転職回数』はどのくらいが平均か?
そして、転職回数について、私の周囲の40代前半の人であれば、3〜4回という答えが大多数でした。これには結構びっくりしました。
会社でこんなインタビューばかりしてたら怪しまれるので、仕事もちゃんとやらないと(笑)
起業経験がある人も何人かいましたね。弊社の採用方針が多様性を重んじているだけなのでしょうか?
巷で言われている○○歳転職限界説や、転職は2回までなんてウワサは全く当てはまらないです。
転職理由と志望動機がしっかりあって、応募職種に活かせる経験とやる気があれば、一般に障壁と言われているポイントも乗り越えられると言えると思います。
安心して下さい
40代の採用で多いパターンがあります
技術系はリーダー以上、セールス系でいきなりマネージャーはあまりない
これも私の周囲から収集した情報です。大手企業の実態が中心となります。
技術系であれば、リーダーあるいはプロジェクトマネージャーという肩書きで採用されている人が比較的多いです。
将来性は見込まれているとしても、いきなりラインのマネージャーを務める人は私の知る限りではほとんどいなかったです。(ゼロではないです)
大手であれば色々な人がいますし、人数も多いですからね。
セールス系についても同様です。給与レンジは管理職扱いでもラインマネージャーとして入社した人を私はあまり知りません。
しかしながら、中小・ベンチャーになると全く逆の現象が起きます。
本当に組織を引っ張っていくマネジメント力と収益に貢献できる力を持ったプレイングマネージャーでの採用が多いです。
大幅なキャリアチェンジをしたいなら中小・ベンチャーという選択肢は多いにあると思います。
やはり重要視される『協調性』
弊社のパターンであれば、最強のスキルを持った人間性に問題がある人よりも、応募条件にある程度マッチしていて組織人として仕事ができる(つまり、周囲とうまくやれる)人の方が採用傾向としては好まれるようです。
ラインマネージャーの経験がなくても、多くの人を巻き込んで仕事をしてきた実績があればこの点で評価に値すると思います。
素晴らしいキャリアよりもマッチングの方が大切
今回は私の所属する会社の実際の社員のスキルや経験について、30代中盤以降のミドル世代の転職者の実態についてまとめてみました。
結論から申し上げると、素晴らしい経歴を持っているかというより、
ということの方が確実に重視されています。
勿論、これはあくまで一例です。
ミドル世代で特に40代中盤だと転職も難しくなると言われています。
しかし、キラキラしたキャリアを持っていなくても真面目に仕事をやっていてそれをしっかりアピールできた人が転職に成功しています。
そして誠実さを持っていることも大切です。
募集要項にある程度マッチしているのであれば、あなたの転職回数が多くても、無職期間があっても、大きな会社に勤めていなくてもチャンスはあります。
年齢や出身、これまで在籍してきた企業規模などに惑わされることなく、あなたが働いてみたいと感じる企業に積極的に応募して是非とも内定を勝ち取って下さい。
諦めなければチャンスはあります
そして、本記事の結論はこれです。
まとめ
・30代中盤以降のキャリア転職組 得意分野はいくつか持っている
・リーダークラス以上の採用であるが、いきなりマネージャー採用は少ない
・募集要項全て満たしたスーパーマンはいない
・多かれ少なかれスキルにばらつきはある
・大手出身者でなくても大手に転職はできる
・40代中盤以降でも転職可能
・3~4回はみんな転職している
・協調性はやはり求められる
皆様が天職に巡り合いますように
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