転職の比較的多いIT業界でベンチャーから外資、現在は大手国内企業に勤務する筆者です。
私がこれまで関わってきた様々な人たちの中で、明らかに転職に向いていないタイプの人がいます。
今回はそんな方々の特徴をご紹介します。当てはまると感じたら、転職を一度思いとどまるのも選択肢です。
この記事で分かるのはこんなことです
消極的な転職理由(退職理由)があって当然
100%前向きな転職ができる人はごくわずかである
転職面接では、前向きな転職理由が求められます。しかしホンネはどうでしょうか?
以下はリクナビNEXT様の記事から引用させて頂いた退職理由のランキングです。
こうしてみると、転職理由は前向きなものばかりではないことが分かります。
消極的な転職理由=転職に向いていない わけではない
消極的な転職理由だから、自分は転職に向いていないのではないだろうか・・・?
そう考えるのは早計早とちりです。
消極的な転職理由だったとしても転職に向いている人はいるし、転職先で実績を出して成功できる人はたくさんいます。
転職に向いていない人というのは、総じて性質や考え方によるとことが大きいです。
いったいどういう人が転職不向きなのでしょうか?
転職に向いていない人の特徴
①謙虚さがない人
どんなに実績があったとしても、入社した当初は誰でも新入社員です。
まず、謙虚さがない人は入社初日から距離を置かれることにもなりかねません。謙虚さがない人は第一印象でその雰囲気がにじみ出てしまいます。
やはり自分の方から学ばせて頂こうという姿勢を持つことはとても大切です。
明らかに自分よりも若い人に対して態度を変える(偉そうにする)ような人も要注意です。
②恥をかくことを極端に恐れる人
若ければまだよいのかもしれませんが、30代中盤以上の転職になると、それなりに前職での実績が評価されて入社することになりいます。
もちろんご自身の実績に誇りを持っている人もいると思います。
しかし、転職先の新しい環境は全く異なるものでしょう。社内のルールやシステム、文化や社内用語など分からないことだらけのはずです。
早く慣れる一番の近道、それは、
周囲の人に聞きまくること!
(初登場、キューピーと申します)
なのです。職場によりますが、既存社員はキャリアの中途入社の転職者に対して親切ではありません。
親切にしたくないのではなく、みんな自分の仕事で忙しいからです。
そこで、恥を忍んでどれだけ周囲に質問してキャッチアップできるかが転職先で仕事に慣れる一番の近道です。
マニュアルを見たり社内のポータルサイトで情報収集しても、中々頭には入りません。
大切なのはとにかく周囲の人に聞いて実践で覚えること。
変なプライドや意地が邪魔したりして、これができないと転職先で出遅れることになります。
恥を忍んでサクサクッと聞けないタイプだと、周囲に溶け込んだり仕事を身に付けるのに時間を要することでしょう。
③以前の職場とすぐ比べてしまう人
このタイプの人は結構多いです。何かにつけて以前の職場と比べてしまう人です。
あなたのその以前の職場の話を聞いても、周囲の人は、
『ポカーン・・・』
という感じになるでしょう。だって周囲の人たちはあなたの以前の職場の事なんて知らないのですから。
いたずらに比べられると、転職先の職場の人の気分を害することにもつながります。
以前の職場のよくない文化を持ち込まない、素晴らしいやり方や考え方などは取り入れたりできると中途入社の転職組は喜ばれます。
企業も転職者を採用するのは、少なからず自社に新しい風を吹かせたいという思惑があります。
その思いを知ってか知らずか、変に比べるだけに終始してしまうと誰も幸せにはなりません。
周囲の人はこう思います。
じゃあ、前の職場に戻ればいいじゃないですか・・・
④転職で全てがよくなると思い込んでいる人
これは転職先でうまくやっていけないタイプではないのですが、転職という行為に対して過度な期待を持ってしまっている人のことを指します。
転職は一長一短です。もちろん、現状よりもよくなることが一番良いことです。
しかし、転職で全てが改善するとは思わないほうがいいでしょう。
それは転職に対する過度な思い込みです。
初めて転職活動をする人に多く見られます。
転職することで職場が遠くなったり、やりたいことはやれるけど、上司に恵まれなかったり。
転職が全てを解決すると思い込んでしまうと、転職後にこんなつもりではなかったとなる可能性があります。
結果的に以前の職場の方がよかった(転職活動に失敗してしまった)と感じないようにして頂きたいです。
転職活動は改善点の優先順位をつけて計画的に行いましょう。
⑤過去の栄光が忘れられない人
転職先で以前の職場での実績をやたら吹聴する方をたまにお見掛けします。
その実績は前職での実績であって、その甲斐あって転職したのでしょう。しかし転職先の同僚はそんなこと関係ありません。
転職活動はある意味リセットです。
過去の思いに縛られるタイプの人は新しい職場で実力を発揮するには、その実績が逆に足かせになる可能性があります。
過去の実績は転職成功の材料だったという思いにとどめ、新しい職場ではその栄光は捨てるくらいの思い切りが必要です。
転職先の同僚は、今のあなたに注目しているのです。
⑥こだわりが強すぎる人
この手のタイプの人はたちが悪いケースがあります。
なまじこれまで成功体験が多い人は、自分のやり方が正しいと過信してしまう傾向があります。
転職に向いていない人の理由その①の『謙虚さがない人』にも通じる部分があります。
転職先は転職先のルールや文化というものがあります。まずは新しい環境のやり方に馴染むことをおすすめします。
オリジナリティはその後いくらでも出せます。
こだわりが強いタイプの方は、初めから自分のやり方を通そうとすることがあり、結果的にプロジェクトなどが上手くいかなくなるケースがあります。
成功体験が足かせになるパターンです。
周囲からも煙たがられたり面倒くさいと思われてしまわないように、まずは新しい文化に慣れることを考えてみるとよいと思います。
転職先では過去の経験は手放す位がちょうどいい
あなたがよほど上位のポジションで転職しない限り、これまでの経験ややり方は新しい職場では一旦忘れてしまう位がちょうどいいと思います。
転職先の上司や同僚は、あなたがこれまでの経験を活かしながらも転職先の新しい文化や人間関係の中で力を発揮してくれることを望んでいます。
ミドルクラスの年齢(35歳以上)で転職をする場合でも、過去の成功体験やプライドは捨ててまっさらな気持ちで一から働かせてもらう位の心持でちょうどよいでしょう。
要するに、ある程度転職先の新しい環境に柔軟に対応できない人は総じて転職にあまり向いていない人だと言えます。
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転職に向いていない人の理由、まとめ
いかがでしたでしょうか?転職に向いていない人の代表的な理由についてまとめてみました。
多かれ少なかれ、多少当てはまることもあるかもしれません。
しかし、少し気に留めておくことで転職先でもうまくやっていくことは十分に可能です。
ということで今回のまとめです。
・周囲は転職先の環境におけるあなたの活躍に期待しているのです
・過去の成功体験はいったん捨てて、まっさらな気持ちで臨むくらいがちょうどいいです
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