この記事で分かることはこんなことです
転職面接における『成功体験』の位置づけを理解する
成功体験は自己PRの流れから派生することが多い
以前の記事で『自己PR』に関してまとめています。自己PR絡みで発展する質問の一つがこの『成功体験』についてです。
自己PRではあなたの大まかな強みやアピールポイントをお話しましょう。
そしてぜひ自己PRから『成功体験』までの質問の流れを引き出してください。
自己PRを訪ねられたら、頭の中で成功体験を次に準備しつつ答えることを意識しましょう。
自己PRから成功体験までの流れで、5~6分位の時間が経過することになります。しっかりと準備ができていれば、その時間帯はきっとあなたにとって良い時間になるでしょう。
実際には面接官からどのように質問される?
筆者の経験では、このように聞かれることが多かったです。
これまでのご経験の中で最高に誇れる案件(お仕事)について教えてください。
実際このように聞かれると、答えを用意していないと困るでしょう。
そもそもそんなにビッグな成功体験なんてないし・・・
この質問の意図は何なのだろうか・・・
まずは質問の意図が分からないのではないのでしょうか?
自己PRを具体的に説明する『成功体験』 その質問の意図とは?
質問の不変の意図、それは客観的であり論理的であること
まず理解して頂きたいことは、質問の意図は一つではないという事です。
また質問の意図は面接官によりバラつきがあって当然という事です。
しかし、共通の意図として理解して頂きたいのは、転職面接においてどの面接官も見ているポイントは、
ということです。これは間違いないです。
また、転職面接全般的に言えることです。社会人、ビジネスパーソンとして意識しておくべきポイントです。
これまでの仕事の中で最も手ごたえを感じた出来事を思い出してみましょう
さて、面接官から成功体験に対して質問をされたあなた。大きな成功体験があればそれに越したことはないですよね。
まずはあなたがこれまで手掛けた仕事の中で最も手応えを感じたり、印象的であった出来事はどのような内容であったか、書き出してみましょう。
仕事を進めるように、お客様や上司に説明するように、その体験をまとめてみて下さい。
つまり、客観的且つ論理的にまとめてみて下さい。
お客様や取引先に商品やルールの説明するようなイメージで考えてみよう~
実績、問題解決力、知見経験、そして・・・・共感
では実際にどのようなポイントを盛り込むべきかご紹介します。
私がこれまでの面接の中で感じたことと人事担当者から実際にヒアリングした内容です。
また、どのような道のりを経て成功に至ったのか(特に苦労や工夫して乗り切ったこと)に注目しています。
なぜかというと、面接官はまずあなたがあなた自身の成功体験を『客観的且つ論理的に』説明できているかということを意識しているからです。
面接官の『共感』を誘ってみて下さい
実際あなたが何の苦労もなく、思いついた案を実行したら大成功を収めた。そんな話だってあると思います。
しかし、そのエピソードは転職面接には向いていません。(仕事の実績としては素晴らしいのですが、面接となると話が違ってくるという事です)
つまり、その話の中に苦労したこと、壁を乗り越えたようなエピソードを入れてください。
困難な仕事であるほど、その人のスタンスや人柄、考え方が顕著にでるからです。
残念ながら、いまだ世の中の多くの人々は苦労経験に美談のにおいを感じます。
つまり、共感できるという事です。転職面接ではこの共感というキーワードがとても大切です。
なぜだか分かりますか?
実際に転職した時にはあなたはその面接官と仕事をすることになります。(実際には部下でしょう)
その面接官があなたと仕事をしたいと思ってくれるかということが大切だからです。
自己PRからの成功体験アピールはこうして深堀される
とある大手IT企業を受験した時の面接官の方から成功体験にまつわる質問を頂いた時の実際の話です。
その時には、その成功体験(案件)で苦労したポイント、工夫したことについてこれでもかという位根掘り葉掘り聞かれました。
私が、
●●という問題が発生したので、▲▲という対応を取りました。
と答えると、
何故▲▲という方法を選択されたのですか?
★★という手段もあったのでは?
いや、こういった方法もあると思いますが~
なんて延々と質問されるものですから受け答えに窮したことがあります(笑)
途中から論理的思考力を見ていると気づきましたが・・・
もう一つ、できれば受験企業の応募職務内容に近い、あるいは応用できそうだと面接官に感じて頂けるようなエピソードであれば尚良いと思います。
実際私はそのようにしていましたし、面接官の方から、
弊社でもチキさんの話と同じような案件がたくさんありましてね・・・
●●という問題が起こった時、実際どのようにすればいいと思いますか?
という、実際の実務を想定した深堀質問に入っていくケースは結構多かったです。
特に面接官が人事ではなく現場責任者であればその突っ込みの内容はかなり深くなる傾向にあります。
半分興味で聞いているような節もありましたが、面接の中で会社の上層部の方とそういった話ができるのはある意味社会人として貴重な経験です。
最後に、成功体験のサンプルをご紹介します。
(ご参考)最後に成功体験のサンプルをご紹介します
私の経験を書くのは流石に問題があるので、今回は完全オリジナルストーリーです。
私の作成した内容そのものに注目頂く必要はありません。
仕事が発生した背景、顧客課題や対応する解決策、そして解決策がもたらした効果などが、論理的に整然と展開されているかということを確認してみて下さい。
案件全体の話からその実績がもたらした効果、工夫した点やスタンス(例えば個人の力だけではなく、チームワークで乗り切った)などが垣間見える内容が準備できれば良いですね。
自己PRから成功体験のコンボ 決まれば面接の流れは一気に加速する!
転職面接の前半から中盤に入る流れの中で受ける可能性が高い『成功体験』のエピソード。
是非万全の準備をして、転職面接に臨んでください。
面接官の興味を引くことができれば、3分以上、5~6分位話が膨らむ項目です。
転職面接の平均時間が30分という事を考えると、1/5~1/6位の時間があなたにとって転職面接を有利に進めることができる時間になります。
転職面接頻出レベルの質問なので、確実に抑えておいてください。
関連する内容で、強みや弱みに関する質問があります。
今回の記事とは真逆の失敗談についても。同じくらい重要な質問項目です。
まとめ
・論理的客観的な説明が必要
・質問の意図に答える最強のポイントは『共感』を呼ぶことだ
・転職面接において頻出質問項目でありうまくいけば25%の時間があなた有利な時間になる
・強み&弱み、失敗体験談と併せて対策しましょう!
皆様が天職に巡り合えますように
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