IT業界大手・外資・ベンチャーを渡り歩いてきた筆者ですが、これまで天職とはなんであるかについてずっと考えてきました。
天職は簡単には見つからないかもしれません。いきなり天職というゴールを見つけられる人は少ないでしょう。
私も天職についていません。しかし、徐々に天職に近づいてきています。
人は人生を歩みながら、一見回り道に見えたとしても確実に必要な経験を積みながら自身の本当の目的に近づいていくのではないでしょうか?
天職にたどり着くには、転職をすることが一つの選択肢になる人もいると思います。
そして転職準備を始めるにあたって、まずは改めて自分を知ることが大切です。
今回は天職の見つけ方として、その第一歩のきっかけとなる自分への問いかけを記事にしました。
まずはリラックスして頭の中を空っぽにしましょう
社会で働くというのは、社会のルールの則って生きていくという事です。
ルールの中で私たちは色々なことを求められます。習慣だったり、常識だったり、たくさんの物差しです。
全て納得した上で働いている人はごくわずかでしょう。
いつもはそんな社会のしきたりの中で生き、頭の中はがんじがらめかもしれません。
しかし、これから自分と向き合う質問をする時間だけでいいので一度頭の中から普段の社会生活での考え方を外してみて下さい。
質問①あなたはどんな子供でしたか?
小学校の時、どんな子供でしたか?中学校に入って少し変化がありましたか?
更に高校に入ってどのように変わったでしょうか?
人間は色々な経験や知恵がつくと、考え方や行動パターンに変化が見られます。それでも、小さな子供の頃の自分が深く見えないところでのベース(起源)になっているものです。
もともとの自分の性質を思い出してみて下さい。
内気なタイプでしたか?活発なタイプ?それともクールなタイプ?
自分の性格を修正してみようと試みたこともあるかもしれません。しかし、どんなタイプでもそれが自分自身であり、無理して変える必要はないのです。
まずは自分がどんなタイプの子供だったかを思い出してみましょう。
質問②あなたがやっても飽きないことはどんなことですか?
あなたが、なぜかやっても飽きないことはどのようなことですか?
例えば技術関連の本を読むこと。映画を見ること。音楽を聴くこと。
料理を作ること。ピアノを弾くこと。ゴルフをすること。子供と遊ぶこと。ペットと遊ぶこと。
ヨガをすること。絵を描くこと。釣りをすること。おしゃべりすること。ネットニュースを読み漁ること。
何でもいいです。好きな事や熱中できるようなことがあるかどうか探してみて下さい。
質問③なぜそれが飽きないのだと思いますか?
質問②でなぜかずっとやっていても飽きないこと、それはなぜ飽きないのでしょうか?
世の中に『絶対的に飽きない』『絶対的に面白い』ものはありません。
釣りが大好きでずっとしていても飽きない人もいれば、釣りが嫌いな人もいます。
なぜでしょうか?
釣りが好きな理由も色々とあります。例えば、
・魚がヒットした時のあの手ごたえがたまらない
・複雑な仕掛けを用意して、スポットを入念に探して、大物を捉える一連の計画が好き
・ボーっとしているあの時間が苦手だ
・魚なんてそもそもスーパーで買えばいい
好きな理由も嫌いな理由も様々です。
もっと言うと、好きでも嫌いでもない、『興味がない』という物事も多いと思います。
しかし、今回の場合はなぜそれが好きで飽きないのかという本質的な理由を考えてみて下さい。
質問④あなたがなぜか人よりも得意なことはなんですか?
これは好き嫌いにかかわらず、あなたがなぜかできてしまう事はありますか?
そんなに努力や集中をしていなくてもできてしまうことはありますか?
例えば、べたなところで言うと算数の計算だったり・・・
手先が器用で細かい作業が得意だったり。何となく人の気持ちが分かって気遣いができるねって言われたり。
間違いをすぐに見つけられることだったり。アイディアが次々生まれてくることだったり。
友達がすぐできること。人間観察がすごく当たこと。
自分では特段意識してはいないけれど、なぜか周囲からこのことが上手だねと褒められたりすること。
努力しているわけでもないのに、なぜかすんなりできてしまうことを探してみて下さい。
⑥あなたがなぜか人から感謝(お願い)されることはどのようなことですか?
あなたがそんなに意識していないのに、あなたがやったことに対して感謝されることはありますか?
また、自分では得意だとは思っていないことでもなぜかお願いや相談をされることはありますか?(これは押し付けでお願いされることとは違います)
人からよく悩み相談を受けることがある。
自分が何気なく言った一言で『とても救われた』と言われたことがある。
作成した会議の資料がいつも分かりやすいと感謝される。
なぜか司会進行役を任されることが多い、などなど。
どんな小さなことでもいいので、あなたが何気なくやっていることで人から感謝されたり任されたりすることがあればそれを意識しておいてください。
これからは、軽やかなココロで生きていく時代
これまでは『石の上にも3年』のような言葉が流行っていた時代でした。
我慢や努力することが美徳とされてきた時代であり、努力しなくてもできること、好きなことをやって生きていくことに否定的な人もたくさんいました。
それでも、努力や我慢を続ければいつかは報われると信じられてきていました。
まだ、一つの会社・仕事を続けていってもいつか苦労が報われる可能性が今よりも高い時代でした。
しかし、これからは自分の得意なことや好きなことも仕事にしていく時代です。
これまではおおよそ職業としては考えられたことすらなかったyoutuberなどが職業になる時代です。
イヤなこと・苦手なことだけを仕事にするより、より自分が自然にできることを取り入れていった方が人生も楽しくなるはずです。
今回の質問が、改めてありのままの自分について見つめるキッカケになればこの上なくうれしいです。
皆さまが天職に巡り合いますように
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