この記事で分かることはこんなことです
サラリーマンの特殊部隊 生き残りを賭けた戦い
今回はサラリーマンの特殊部隊(笑)外資系企業で働くサラリーマンに注目してみたいと思います。
いったいどのような人が生き残っていくタイプなのか、一般には書かれていない点に注目しつつご紹介致します。
私も自分自身が外資系に勤務していました。また今でも仕事でずっと外資系企業との付き合いが深いため内情はよく知っております。
今回はIT業界での実態が中心になりますが、私の知りうる実態を暴露します。
外資系サラリーマンについてどのようなイメージを持っていますか?
ネットでは外資系企業で働く人のイメージについて色々なことが噂されています。
高給とか、すぐクビになるとか、社内では英語が飛び交っているとか・・・
あたりと言えばあたり、ハズレといえばハズレです。今回はその辺りの議論は省きます。
また、頭がいいとか、英語ができるとか、そういう能力についての議論も省きます。
外資系で活躍しているスーパーマン像の記事をよく見かけますが、あればごく一部の人です。
99%の人はそうではなく、ただの普通の人だというのが私の感じていることです(笑)
それでは実際に外資系でずっと生き残れている人はどのような人でしょうか?見てみましょう。
いい人ではない
よくも悪くも自分中心に物事を組み立てられる人
これは、私が一番感じるポイントです。これは、悪い人であれば良いという事ではありません。
利用されにくい人というニュアンスが近いです。仕事における自分の在り方が明確な人です。
変に迎合しない人ですね。社内にも、お客様にも。
目標の達成に合う条件を迎え合わせるということです。
自分のポリシーに合わせて、人に動いてもらうのが上手な人でもあります。
もちろん、人に動いてもらう(場合によってはお客様にも)だけのロジックとブレなさを持っている強さもあります。
良い意味で自分中心で物事を考えられる人です。
背後には外資系特有のハイプレッシャーな環境があるから
なぜ、そういう風に書くかというと、外資系は基本ハイプレッシャーな職場だからです。
みんな、後ろを振り返るとプレッシャーが迫っています。
だから、人の事までかまってあげられる余裕がある人が少ない、ただそれだけです。
忘れっぽくちょっと空気を読めない人
天性の素質
これもすごく大切なポイントなのですが、怒られたり、マイナスなことはあまり気にしない人です。
とにかく立ち直りが早いです。寝たら翌日には忘れているようなタイプですね(笑)
どんなにキツイことがあっても、辛い思いをしても、翌日にはケロッとしている人はまさに外資系に向いていると言えます。
日系企業でもこういう人はもちろんいるのですが、周囲の反応が違います。
日系と外資では、評価が変わってくる
日系企業の場合は、どことなく空気が読めていない人、といったイメージを持つ人が多いですが外資系は少し違います。
周囲はそんな人を見て、『あいつはやるねぇ~』なんて言ってたりします。
空気を読めないと書いていますが、実際には『あえて空気を読まない』に近い気がします。
ある意味ナチュラルに計算された鈍感力を兼ね備えていると私は思っています。(ディスっているようですが、かなり敬意を持って書いていますよ)
同じ性質でも、職場が違えば評価が違います。
まさに、これが会社の雰囲気が合う、合わない、というやつです。
上司の命令に忠実に従える人
外資系は仕事さえできれば何をやってもよいというイメージを持っている人もいるかもしれません。
確かにそういう部分はあります。
外資系はドライと言われることも多いですが、ドライな部分と対照的にかなりウェットな部分もあります。
外資系の放つドライな雰囲気に魅力を感じて転職する人も一定数います。
結果さえ出せば早く帰っていいとか、自由にやれるとか。
確かにそういう側面もあります。しかし、外資系で出世を狙う場合は全くの別と考えてよいでしょう。
ある意味日系企業よりもウェットです。その理由を説明します。
直属の上司が人事権を握っているケース
その一つが特にこのポイントです。
外資系は日本の企業と比べ、大規模な組織でも自分の人事権を直属の上司が握っていることは珍しくありません。
また、上司もいつクビになるか分からないので自分が在籍している期間、自らの指示に忠実に従ってくれる部下を好む傾向があります。
特に自分の上司が海外にいる外国人であれば、なおさらです。
考え方も文化も、ましてや勤務地(ロケーション)も違えば、扱いやすい部下を好むことは必然かも知れません。
外資系の場合は、上司が他社に転職していった場合でもその後の引き抜きなどはよくある事です。
基本的には上司と良い関係を築いておくことで悪いことはありません。
そしてこれは結構よくあることですが、上司に気に入られている人は上司のさじ加減で昇進することがよくあります。また、その反対もあります。
日本の大手企業のような人事主導の細やかな目標設定制度があるところは少ないです。
あっても形骸化していることも多いです。
セールスであれば数字が全てという雰囲気はありますが、人事の昇降格はまた別といった雰囲気もあります。
とはいえ、業績がよければインセンティブ(業績連動報酬)は大きくなりますよ
ようはですね、意外とつかみどころがないのです・・・
でも、このナアナアな感じがいいという人もいます。
だから、自分に合うか合わないか、究極はそこだけです。そしてそれが激しいのが外資系です。
日本法人の意図を無視したドラスティックな方針転換
外資系あるあるですが、日本法人は本国のあくまで支店に過ぎません。
日本法人の社長でも本国の役員ですらないケースは多いです。
本国はグローバルな目線で経営方針を変えることは日常茶飯事です。
この方針転換は日本法人に勤めるあなたの上司も納得していなくても絶対に従わなければなりません。
そうでなければ基本的には会社を去ることになります。
したがって、その上司の元で働くあなたも上司のいう事に従わなくてはならないのです。
この感覚に違和感があると、基本的に外資系で働くことは難しいかもしれません・・・
あなたのクビを預かっているのもまた上司であること
外資系には残念ながらクビというイベントがあります。
私が在籍していた外資系企業も、日本法人の業績は良かったのですが世界全体の業績がよくないということで、一律10%の社員を解雇するような命令が下りました。
どこの部署からも必ず1名~2名の社員を解雇リストに登録する必要があり、周りは戦々恐々としていました。
その時に解雇対象としてノミネートされた社員は、上司から扱いづらいと評価されていた人たちでした。
業績や年齢は関係ありませんでした。(新卒入社3年目の社員もいましたから・・・)
この時期の会社の雰囲気は、、、めっちゃ悪かったです・・・
私は上司に媚を売ったり変に迎合したりすることが性格的にできないタイプなのですが、やはりそういう付き合いに長けた人は可愛がられていたように思います。
いいとか悪いとかはなしにして、『処世術』ですよね。
クビになることを恐れていない人
外資系で働いている人はみんなクビになることを恐れていないかというと、決してそんなことはありません。
いつも喫煙所で『そろそろ、次やばい(クビ)かな~』なんてみんなでよく話していたころが懐かしいです(笑)
実際みんなクビは怖いと思います。家族もいるし、家のローンもあるし、無駄に外車に乗ってたりしてる人もいますからね(笑)
しかし、それをあまり恐れていない人もいます。
そういう人はジョブホッパー(仕事をころころ変える人)でない限りは実力もあるし、実際クビになりません。
まとめ
・ドライさもあり、ウェットさもある、それが外資系企業
・上司の人事権が強いので上司とは仲良くしておきましょう
・クビになることを恐れていない人が総じて最強だといえます
皆さまが天職に巡り合いますように
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