この記事で分かることはこんなことです
筆者(チキ)の外資系勤務当時の年収と労働条件の内訳
今は日系大手IT企業に転職して勤務している筆者ですが、前職は世界的に有名な大手外資系IT企業でセールス職として勤務していました。
ラインのマネージャではありません。実質的なタイトル(役職)はありませんが、残業代無しの管理職扱いでした。私の勤務していた時の給与体系を以下にご紹介します。
・1,000万円の内訳(固定給:700万円 インセンティブ:300万円)
・100%以上の業績を達成すれば更にプラスアルファのインセンティブが支給される
・残業代無し、完全フレックス制
ざっとこんな感じでした。つまり、結果さえ出せば働かなくてもいい身分なわけです(笑)
そうは問屋が卸さない(笑)
こういう条件で以前は働いていました。今回は、その時の平均的な一日のスケジュールをご紹介していきたいと思います。
【年収1,000万円超】 30代中盤 外資系ITセールスの1日のスケジュール
はい。ということで、こちらが私の当時の一日のごく普通のスケジュールです。私はある程度の時間を寝ないとダメなタイプなので睡眠時間の確保は必死でした(笑)
【↓私の当日の1日のスケジュール(円グラフ)】
何とか7時間の睡眠を確保できました・・・
ちょっと見にくいので時系列にするとこんな感じです。
【↓私の当日の1日のスケジュール(時系列)】
要約するとこんな感じでしょうか?
スケジュールからは読み取れない情報もある
どうでしょうか?このグラフだけ見ると何とかやれそうな感じですね!
とはいえ、これはごく普通の一日です。しかも、時間的な余裕は本当になくキッチリと詰まっているスケジュールでこれです。
私は睡眠時間がある程度ないとダメなタイプなので。昼食もロクに取らずこのようなスケジュールでした。
因みに資料からは読み取れない情報があります。それはこんなことです。
②移動中もリモートで会議に参加していたりする(電車乗ってたりするのでリスニングオンリー)
③全ての時間帯において、社内及び客先からのハイプレッシャーに支配されている
④社内打ち合わせは和やかなものもあるが、結構荒れることもあり殺伐としている
⑤土曜日は確実に仕事している・・・
⑥ストレスから、毎日ダイエットコーラ500mlを6本くらい飲んでいる!!
コーラ代だけで1日千円くらいかかるじゃないか!(笑)
コーラの下りも本当なのですが、何が辛いって、特に③と④です。これがスーパーストレスになります。
本当にプレッシャーに常にさらされながら業務を遂行していくことになります。
周りの人も、本来は厳しくてイヤな人ではないんです。責任と業務が重たすぎて一人でこなせる量ではないのです。
ですから、みんな自分を守ろうとして色々なプレッシャーが発生しているんですね。
のんびり働く1時間とそんなハイプレッシャー且つ莫大な業務量の中で働く1時間は全く異質です。それが毎日続いていると考えてみて下さい。
それが大手外資系IT企業で働いていた私の日常です。
労働対価としての年収の価値とは?
いかがでしたでしょうか?忙しい時はこれに商談が1~2件、社内の打ち合わせが1~2件追加されます。
こうして考えると、音信不通になる人がいるのも少しは理解頂けるのではないでしょうか?
音信不通の人に関する記事はこちらです。
これだけ働いても、自分の業績や会社都合でリストラになる可能性があるのが外資系企業です。だから、みんなくよくよしても仕方がなくて、それでも明るく笑って生きるしかないんですね。
泣くほど大変だけど、それでも笑って仕事する。それが外資系企業で働く一つの醍醐味かもしれません。
これほどまでに精神・肉体・頭脳に負荷がかかって手にする年収としての1,000万円は果たして多いでしょうか?少ないでしょうか?
また、税制面で考えても1,000万円という所得はあまりわりがよくなく、手取りで700万円程度です。
それでも仕事がしんどくて、下手したら朝晩は往復タクシー使ってコーラ6本飲んでいました。
それだけで1日3,000円!もったいない!
あなたはそんな環境に興味ありますか?(笑)
きついことも多いですが、人生経験を豊富にしてくれる土壌はあります。
仕事よりも一番大切な事ってなんでしょうか?
今回私の当時のスケジュールを記事にしました。グラフで可視化して思ったのですが、スケジュールだけ見ればそこまで激務ではないのかもしれません。
それでも、やはり仕事そのものを大変にしていたのは、プレッシャーや人間関係の摩擦であったように思います。
私が去るまでにも多くの同僚が会社を去っていきました。健康面を害して退職した同僚も多かったです。私も最終的にはそうでした。
やはり改めて感じるのは健康の大切さです。これに勝るものはありません。(断言)
まとめ
ということで、今回の記事をまとめます。
・過密なスケジュールに加え、プレッシャーや人間関係が大きく仕事に影響する
・額面の年収は一見高いが、労働の対価として相応しいか、考えてみてほしい
・リストラのリスクは常にある
・それでも外資系で働くことは経験を豊かにしてくれる
・何よりも健康が大切
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