中小企業から大手企業への転職は可能であるかということについて、ご紹介をします。
中小企業から大手企業へ転職する際に、転職面接ではどのようなポイントをアピールすべきでしょうか。
また、中小企業から大手企業へ転職した後に後悔しないためには、どのようなポイントを事前に押さえておく必要があるのでしょうか。
この記事では中小企業から大手企業に転職する際に是非とも心に留めておいて頂きたい内容をお伝えします。
この記事はこんな人の役に立ちます
中小企業と大手企業の違いを知ることがまずは大切
中小企業と大手企業の違いは何でしょうか。
簡単に言うと以下の3つの点です。
自分はいったいどこのポイントに魅力を感じ、中小企業から大手企業へ転職したいのかを分析することが必要です。
中小企業と大手企業の違いを理解する
先ほどの大手企業と中小企業の違いから、大手企業にどのような利点があるか、一般論ですが考え方をご紹介します。
大手企業と中小企業の違い①: 売上・投資などお金の大きさ
大手企業は年商1,000億円が一つの指標として考える方もいると思います。
売上が大きいということは、それだけ取引の規模が大きく量が多いということを意味します。
社会的に認知されている商品を扱っているかもしれませんし、付加価値の高い商品を扱っている可能性があります。
また、売上げが大きく利益が高いと、それだけ資金が増えますから、投資に回せる金額も中小企業のそれとは大きくことなります。
上場企業であれば財務諸表のキャッシュフロー計算書を見ることで、その企業が年間どのくらいの投資をしているかが分かります。
投資ができない企業は必然的に倒産の可能性が高くなります。
将来のための投資がしっかりできている会社ほど、社員の質も高まるし商品やサービスも向上します。
必然的に新しいサービスを開発したり販売する機会に恵まれたり、新規領域のマーケットに進出する機会が増えます。
ポジションにもよりますが投資が多い企業で働くことで、ビジネスパーソンとして魅力的な経験を積むことができる可能性が高まるでしょう。
大手企業と中小企業の違い②: 人数
大手企業は部署も細分化されていることが多いですが、中小企業と比べると圧倒的に人数が違います。
大手企業の一つの目安として従業員1,000人以上と言われることがあります。
人数が多いという事はそれだけ色々な人と関わりながら仕事を進めていくことになります。
自分は沢山の人と関わる可能性がある仕事をしたいのか、考える必要があります。
大手企業と中小企業の違い③: 知名度・信用
大手企業と中小企業の圧倒的な違いはこの点です。
恐らく中小企業で働いていた人は大手企業に転職すると驚くかもしれません。
とはいえ、大手企業で一般的な知名度がある会社は少ないです。
テレビでCMが流れていたり、日々の生活の中で商品を見かけるような産業ばかりではないからです。
大手企業と中小企業の大きな違いは知名度よりも『信用』です。
信用は主に取引の開始や継続、資金調達の面などで中小企業とは大きく異なります。
簡単に言うと仕事がしやすいです。
また、信用があるので、取引の相手先も大手企業と関わる機会も増えます。
自分に実力があっても会社に信用がなければ物は売れません。
新しいサービスを生み出すことも難しかったりします。
信用があるということは、それだけで自分の実力を底上げしてくれるという点は、大手企業が圧倒的に有利な点です。
融資の面でも同じことが言えます。
中小企業だからこそ経験できたことをアピールする方法
このように中小企業と比べた場合の大手企業の利点を挙げました。
それでは実際の転職面接の際には、中小企業で働いている自分のどういったポイントをアピールすればよいのでしょうか。
まず初めに、中小企業から大手企業への転職は十分に可能です。
10年前と比べても中小企業から大手企業は転職しやすくなりました。
中小企業から大手企業へ転職する場合でも一般的な転職面接でアピールするポイントは同じです。
ただし、面接官があなたの会社のことを全く知らないということもあります。
分かっているのは中小企業ということだけ・・・・
そうした場合に、中小企業だからこそ経験できたことをアピールポイントにすることをオススメします。
中小企業から大手企業へ転職する場合のアピールポイント①: 業務経験の広さ
大手企業と比べて中小企業は一人が担当する業務が広いことが特徴です。
大手企業では仕事の範囲がけっこうきっちりと決まっていたりするので、ある程度の年齢にならないと業務の幅が広がりにくい傾向があります。
中小企業であれば、若くして色々なことをやらないといけないため、業務経験が広いということはそれだけでアピールポイントになります。
幅広い業務経験を通じて得た経験と、それぞれの業務の勘所などが整理できていると非常によいでしょう。
中小企業から大手企業へ転職する場合のアピールポイント②: スピード感
大手企業に比べ中小企業は機動力が求められます。
機動力こそが中小企業の魅力であり、大手企業と競争できるポイントでもあるからです。
あなたがもし、実務で色々な仕事をスピード感を持ってやった経験があれば、十分なアピールポイントになります。
あなたにとっては当たり前のことでも、大企業の社員にすれば当たり前でないことがあります。
そうした経験があれば『どんなことを』『どのくらいのスピードで』『どの程度』行い『どんな結果を得られたか』ということをストーリーとしてまとめておきましょう。
自己PRとして語れるレベルにまで仕上げておいてください。
中小企業から大手企業へ転職する場合のアピールポイント③: 文化の違い
中小企業と大手企業では、仕事のやり方が随分違うことがあります。
大手企業の方が定型化・細分化されている傾向があります。
企業が新しい人材を取る場合には、多かれ少なかれ組織に外部の新しい風を入れたいという想いがあるはずです。
組織を硬直化させないためにも、自社に新しい文化をもたらしてくれる転職希望者を探しています。
中小企業で培ったスピード感や業務経験、決断力などを活かして、大手企業でどのように貢献できるかということについて、アピールができるとよいでしょう。
その際相手企業の業務などは『仮定』を含んでいて問題はありません。
仮定をもとに仕事を想定できるという能力自体がビジネスとしては求められるので、仮定に基づいた働くイメージが面接官に伝わると好評価が得られるでしょう。
その上で、なぜ自分は御社(大手企業)で働きたいのかということが説明できれば、志望動機としては十分な説明ができるはずです。
中小企業から大手企業に転職して後悔するポイント
見事大手企業へ内定の切符を手にしたあなた。
意気揚々と転職したものの、現実は想像とあまりに違っていた。
そうならないように、大手企業に転職して後悔しないポイントについてあらかじめ整理しておきましょう。
中小企業から大手企業に転職して後悔するポイント①: 組織の歯車
中小企業でバリバリやってきた人ほど後悔するポイントかもしれません。
大手企業ではある程度歯車として働かないといけないことは覚悟が必要です。
それがマネージャークラスとしての採用であってもです。
歯車にも程度がありますが、仕事の全体像が全く見えないほどの小さな歯車として働くことになると、精神的にも辛くなってしまいます。
業務内容と任せられる仕事の範囲については、事前に面接で確認しておくことをオススメします。
中小企業から大手企業に転職して後悔するポイント②: 本業以外の仕事ばかり
大手企業にはたくさんの雑務や承認プロセスがあります。
中小企業では考えられないほど組織がピラミッド構造になっていたり、関係者がいちいち多いので調整に多くの時間が掛かることがあります。
ルールも細かく設定されており、基本的に責任を取りたくないがためのルール作りになっているため、新しいことをやろうとするには、大変な苦労をともなったりします。
スケジュール調整や承認待ちするだけで日々が過ぎていくような人も中にはいるため、もし仮にこのような企業に入社した場合には耐えられないかもしれません。
中小企業から大手企業に転職して後悔するポイント③: 1人でする仕事ばかりである
大手企業といえば、大規模な仕事をチームで獲得してプロジェクトを回す。
そんなイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかしながら、実際は地味な作業を一人でもくもくとこなさなければいけなかったり、営業職であれば個人相手にひたすら同じサービスを販売する、などといった仕事もあります。
個人向けの住宅販売や生命保険などは、大手という看板はあるにせよ、仕事の実態は完全に個人商店のようなケースもあります。
もしあなたがチームで仕事をしたいと強く希望しているのであれば、転職面接の場で実際の業務内容についてしっかりと確認しておくことをオススメしいます。
中小企業から大手への転職は難しい?後悔しない注意点まとめ
中小企業から大手企業には、昔に比べ格段に転職がしやすい時代です。
とはいえ、大手企業も昔のような終身雇用や勤続年数に応じた昇給があるといった話はありません。
もちろん大手企業は中小企業に比べ依然として倒産しにくい傾向はありますが、企業の規模や目先の給与だけでなく、どのように働いていきたいかということをしっかりと整理しておくことが転職成功のポイントになるでしょう。
今回の記事のまとめです。
・ 転職面接では、スピード感・業務経験・応用力をアピールしましょう
・ 大手企業に入って後悔しないためにも、面接で業務内容をしっかり確認しましょう
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